鹿児島の「ちまき」
2012.05.09
上田先生が、「ちまき食べる?」というので、ご飯代わりだと思って、
「食べる、食べる!」
・・・と、お腹をすかして待っていたら・・・
これが出てきたので、「ずいぶん、大きいちまきだねぇ~」と私。
上田先生が「切るから待ってて」と言うので、ウキウキして待っていると・・・
←コレが出てきました。
「えっ??? これ、ちまき? 違うでしょ。」
具もな~んにも入ってないし、もち米じゃない・・・・・・・・。
「コレ、ちまきじゃないよぉ~」と言ったら、
「これが、『鹿児島のちまき』だよ。ちなみにコレ、デザートだから」
と上田先生は、驚く私を横目に、手際よく↓↓↓のような作業に入っていきました。
黒糖ときなこを混ぜていれた器の中に・・・
切った『ちまき』を入れて・・・
たっぷり粉にからませて・・・
はい、できあがり☆
不思議に思いつつ、食べてみると、思ったよりあっさりしていて、いいお味(^u^)
あっさりとした「きな粉餅」みたいな感じ。
黒糖の甘みが、いいアクセントになってます。
ちなみに、包丁で切るとベトベトになるので、「糸」で切るそうです。
中身は、なんと、あらかじめ一晩ほど灰汁(あく)に漬けて置いたもち米を、
同じく灰汁、または水に一晩漬けておいた竹の皮などで包み、
麻糸や竹の皮から作った糸で縛り、灰汁で3時間~半日程度炊いたもの・・・だそうです。
他のものに例えるならば、わらび餅や葛餅のねばりを強めたような感じでしょうか?
この鹿児島の『ちまき』は、もともと薩摩藩が、
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日持ちする兵糧として作ったといわれているそうです。
関ヶ原の合戦の際も、薩摩兵は持参していったのだとか。
この味は、戦国時代の味なのねぇ~~。
う~む・・・・。
感慨深し(^.^)
今は「デザート」になっているみたいですが、要は「非常食」だったのですねぇ~。
なかなか、味わい深い郷土食でした!!!
皆さんも、機会があったらぜひ食べてみてくださいね(^O^)♪