気圧と健康について
2012.06.25
今回は天気と体調の関係について、考えてみたいと思います。
天気のよいときと悪いときでは、体の調子がまったく違うと感じるときはありませんか?
それは思い込みではなく、実際にからだの中で起こっている変化に敏感になっているのです。
朝起きて、からだがスッキリしない。
もちろん、夕べの飲みすぎ、食べすぎや、睡眠不足、前日のオーバーワークがあれば、誰だってすっきりはしません。
でも、それだけではありません。
「天気の悪い日は何となく頭がボーっとして、からだがだるい」なんてことはありませんか。
また、冬はあかぎれが出来やすくて、夏はむくみやすい、なんていう人もいると思います。
それにはちゃんと理由があるのです!!!
まず・・・。
①気圧の低い(低気圧が通過する)とき
血管は広がり、内臓は膨らむ。血管、内臓、筋肉が膨らめば神経を圧迫して痛みが出やすい。
②気圧の高い(高気圧におおわれている)とき
血管は細くなり、内臓は縮む。血液循環が悪く冷えやすい。
ちなみに、季節別でお話しをすると・・・
①秋冬は、気圧が高く、変化も大きい。気温、湿度は低い。
血管が細くなる分、血圧が上るが、手先足先に血液が行き渡らない。
動脈硬化があると、切れやすい。
②春夏は、気圧は継続して低く、気温、湿度は高い。
血管が広がり血液は流れやすい分、むくみやすい。
環境の変化が大きくなれば、血液循環が悪くなり、内臓の働きも落ち、
自律神経失調症になりやすいものです。
めまい、頭痛、吐き気などの不定愁訴etc・・・。
以上のように、病気でもないのに、何だか気分が悪くなる症状が出てきやすくなるわけです。
最後に・・・。
気圧の変化を見ていると、ある程度自分の体調の変化が予測できます。
自分で自分の健康を守るには、気圧計、温度計、湿度計を観察していくことが大事ではないでしょうか。
変形性膝関節症になる前に
2012.06.18
よく、「変形性膝関節症になった」というお話を聞きます。
関節内が狭くなり、軟骨がすり減ったり、骨の周りが石灰化してとげとげになってしまったり・・・
以上の症状のため、、痛みで膝が曲げられなくなったりする病気です。
「肩関節周囲炎」でも似たようなことはおきる可能性がありますが、
この場合、炎症が治まるとなんとか動かせるようになります。
それに対して、この「変形性膝関節症」の場合、1度なってしまうと、動かすことすらままならない状況になります。
なぜなら、膝はいつもからだの重さを支えているため、寝ている時以外圧力を開放することが出来ないからです。
関節リウマチや膝の怪我でなってしまうこともあるようですが、
多くは、筋力低下・加齢・肥満といったことからおこっているようです。
では、それを防ぐためにはどうすればいいのかということですが・・・。
大切なことは「膝に無理をさせない」ことです。
特に片足に重心をおいて、いつも傾いて立っているような場合には、重心足の膝が、症状を発症させることが多いです。
座る姿勢、立つ姿勢、歩く動作で、いつも一定の重力を受ける側の腰に重さやだるさを感じていると、
「いつの間にか膝が痛くなってしまった」ということが原因のようです。
ですから、できる限り重心足が偏ってしまわないように、
体の前後・左右・回旋のバランスをとるようにしなければなりません。
私は、整体の立場から、まず最初に左右の骨盤の緊張をとるようにしています。
次に膝裏部分の緊張をとり、
さらに膝上部の外側広筋、縫工筋、大腿二頭筋、半腱様筋・半膜様筋等の緊張をとるように施術しています。
最後に、下腹部の緊張を取り除いていきます。
そうすることにより、体の左右差が少なくなり、徐々に痛みが減っていきます。
あとは、ご自身で出来る体操と運動をお教えしております。
その結果、整形外科では手術するしかないと言われていた女性の方が、手術せずに現在は正座をされております。
完全に膝の機能を失ってしまう前に、
まずは、体の調整をしに当店に来ていただければ、お体を治すお手伝いをさせていただきます。
接骨院と整体院の違い
2012.05.23
お客様によく聞かれます。
「接骨院と整体院とは、何が違うのですか?」
簡単に説明します。
接骨院・整骨院(この2つは、基本的に同じ意味と考えてよいと思います)は、
柔道整復師という国家資格試験に合格した、厚生労働大臣の免許状を持っている方が、開業するものです。
そのため、仕事の内容は「打撲、挫傷(筋肉や腱の損傷)、骨折、脱臼など」を治療するところです。
現在の日本の医学は、基本を西洋医学においています。
その中で、整形外科のお医者さんではありませんが、
柔道整復師は、「治療」行為が認められているので、保険が適用できます。
ただし、骨折、脱臼、打撲および捻挫(肉離れなどを含む)の施術を受けた場合のみが保険の対象となり、
単なる肩こり、腰痛などに対する施術は、全額自己負担になります。
施術は、「柔道整復師」と名前がついているので、もともと柔術の技術をベースに、「治療」を行っています。
治療時間は、比較的短いです。
では、整体はというと、民間資格です。
医療行為=治療はできません。ですから、保険はききません。
「治療」とは呼べませんので、「施術」と言います。
整体の施術は、全身の様々な側面から手技のみでアプローチして、
からだ全体のバランスを整え、自然治癒力を高めます。
1回につき、45~60分くらいかけて、丁寧にからだのバランスを整える施術所が多いようです。
値段はマッサージなどと違い時間ではなく、
1回の施術につき●●●円(これは施術所によってかなり違います)としています。
施術は、東洋医学をベースにしたものが多く、
理学療法、中国整体、日本の古武道、カイロプラクティック、オステオパシーなどの
色々な手技が入り組んでそれぞれが発達し、独自の考えのもと、現在のように多数の流派が存在します。
要するに・・・
「接骨院・整骨院」:「打撲、挫傷(筋肉や腱の損傷)、骨折、脱臼など」を治療する治療所
「整体院」:からだ全体のバランス調整をする施術所
・・・と、こんなところでしょうか。
ですから、よく言われる「骨盤調整」などは、整体院の分野になります。
それぞれの良さと悪さを理解していただいた上で、
利用される方が、ご自身の判断と責任で選択されることをオススメします。
呼吸と痩身との関係
2012.05.18
からだを一定量空気の入った風船だとたとえると、
吐く息ではその大きさは縮まり、吸う息では更に大きくなります。
自身の体の中で、「太ったな」と感じるときは、
吸う息で一定量の空気に、さらに空気を入れて膨らんだような感覚になります。
反対に、「少しスリムになったかな」と思うときは、
空気をたくさん吐いているような感覚です。
呼吸の感覚で言うと・・・。
空気を吸う感覚が主体になっているときが、「太ったな」と感じるときで、
空気を吐く感覚が主体になってくると、「痩せたな」と感じます。
つまり、吐く息と吸う息のどちらが主体であるかで、やせる、太るが決まってくるように感じます。
スポーツをする時は、吐く息と吸う息では、吐く息が主体になっているように思います。
※実際には、吐く息と吸う息の量的関係は1:1だとおもわれます※
運動すると、体内から二酸化炭素を排出するために、
からだが吐く息を主体にしているのだと考えられます。
反対に特に運動をせず、過食気味の状態になると、
今度は、取り込んだエネルギーを燃やそうと酸素を取り入れようとするために、
からだが吸う息を主体にしているのだ、とも考えられます。
もう一点・・・
吐く息が主体のときは、関節も筋肉も縮まろうとしていると考えられます。
体の中の筋肉では、肋骨同士を結び付けている肋間筋のうち内肋間筋が主体になり、
腹部でも腹斜筋(内外とも)と腹横筋が働いています。
反対に、吸う息が主体のときは、関節も筋肉も伸び広がろうとしていると考えられます。
筋肉的には外肋間筋が主体になっています。
さらに、吐く息が主体のときは下腹部に重心があり、
吸う息が主体のときは胸部に重心があると感じることが出来ます。
そういう理論から考えますと・・・。
基本的には吐く息:吸う息=6:4ぐらいで、吐く息を主体にした方が、
からだが引き締まり、動きやすくなると考えられます。
では、具体的にはどのようにすればよいかということですが・・・。
呼吸する時間で考えるならば・・・。
「5:3」を意識して、吐く息を5つぐらいで、吸う息を3つぐらいで行なうようにします。
そうすることで
①呼吸も深くなり、からだも引き締まる方向性をつかんできます。
②からだの重心も下腹部に下りやすくなります。
間接的ですが、③息を吐き出すことで筋肉の代謝も上ってきます。
もちろん、代謝には酸素が必要ですが、排出のための路が出来るという意味で代謝力が上っていくと思われます。
このように呼吸を意識するだけでも、代謝が変わってきます。
例えば、ウェストを細くしたい!!!と考えるなら・・・。
⇒
細くなっているウェストをイメージしながら、下腹部を引き締める呼吸を10回くらい行なうのです。
そうすることで部分痩せを目指すことも可能になるでしょう。
運動を積極的に出来ない場合は、
以上のような方法でしっかり呼吸をし続けると、体が引き締まる結果が出ると思います。
鼻血の止め方
2012.05.10
「鼻をぶつけた」、「鼻をほじった」、「のぼせて自然と出てきた」
・・・で、鼻からの突然の出血!!!
突然のことに、驚きあわてたことは、どなたも1回は経験があるのではないでしょうか?
あわてますよね~。
真っ赤な鮮血が、どくどくと流れ出ると。
ただ、大部分の場合、最初のうちの2~3分の出血が多く、後はだんだん少なくなってきます。
昔は、鼻に詰め物をして上を向かせ、首と頭の境目をトントンと叩いたものです。
けれども現在、赤十字では「鼻っ柱をつかんで、下を向かせる」という方法がとられています。
上を向かせると、戻った血が喉につまり、窒息する可能性があるからだそうです。
ある程度落ち着いてきましたら、血が下にたれないことを確認して、次のことをやってみましょう。
まず・・・
立った姿勢で、息を吸いながら、両手を肩口から頭の所まであげ
(手のひらを外向きにしたばんざいの姿勢)、脱力をして手を下に落とす動作をします。
それを3回の呼吸をあけて3回~5回くらいおこないます。
要は、頭に上っている気血を足のほうに下げる様にしているのです。
お子様でも、2~3歳くらいからなら親御さんがやってあげるとできます。
大人の場合ですと、場所によっては手を上げるのが恥ずかしい場合などもあると思います。
そんな場合は、深呼吸をして、頭にある「なにか」を足元に下げてやる気持ちで、
やるのもいいと思います(手の動作をつけたほうが、効果は高いですが・・・)。
私も何度か鼻血が出たときにやっていますし、小さい子供にもやってうまくいったことが何度もあります。
ぜひ、とっさの鼻血のときに応急処置のひとつとして使ってみてください。